2019年10月4日金曜日

藤沢高等学校体験実習2019

みなさんこんにちは。


9月28日(土)に生物資源科学部では、
日本大学藤沢高等学校の生徒さんたちに向け、体験実習を実施しました。
生物環境工学科には、藤沢高等学校の2年生が
9名男子4名、女子5名)来てくれました😊

今回は、「果物や野菜の冷え方、冷やし方」というテーマで
生物生産システム工学研究室の川越先生、研究室の学生さんが担当しました。

はじめに、なぜ、果物や野菜(青果物)は冷やさなければならないのか、
そして生産地で冷やされた青果物を食卓まで低温のまま届ける
コールドチェーンと呼ばれる低温流通機構について講義を行いました🍎

冷えることは熱が移動することなので、
まず熱の伝わり方を説明し、青果物を冷やす方法として
空気冷却法冷水冷却法氷冷却法真空冷却法1)紹介しました。

 昼食後、レタスおよびリンゴを用い、
空気冷却法冷水冷却法真空冷却法により冷却しました
予め決めた時間ごとにレタスリンゴを取り出し、
それらの切断面をサーモグラフィー2)によって温度分布を観察してもらいました🔍
高校生の皆さんも興味津々の様子で観察していました✨

 時間の経過とともに外側から内側に向かって次第に冷えていく様子や
レタスのように葉と葉の間にある空気が熱の伝わりを邪魔していることなどが
観察できました。さらに、真空冷却法によるレタスではわずか20分程度で
内部までほぼ均一に冷えたことを示すことができました👀

最後に、あらためて各冷却法の特徴について説明し終了しました。
1) 真空冷却法
 水の周囲の圧力が下がると、その水の沸点は下がります。また、水が沸騰して蒸発するときに周囲から熱を奪います。この現象を利用し、3~5℃で水が沸騰するくらいまで青果物周囲の圧力を下げ、青果物から水が蒸発して青果物の温度を下げます。

2) サーモグラフィー
 物体はその温度に対応した赤外線を出しています。特殊なカメラでこの赤外線をとらえ、物体表面の温度分布を画像に変換する方法あるいは装置のことです。

今回の体験実習を通して、生物環境工学科で学べることについて理解し、
皆さんに興味を持ってもらえたら幸いです😃

今回ご担当いただきました川越先生、
ご協力いただきました生物生産システム工学研究室のみなさん、
ありがとうございました‼